注文住宅の失敗を避けるためには、既に建てた人たちの失敗例から学ぶことが大切です。これから注文住宅を建てる場合には雑誌に出てくるようなお洒落なキッチンに憧れている人も多いのですが、デザインばかりに気を取られていると機能面を見落とすことにつながります。お洒落で見栄えの良いキッチンは使い勝手が悪いことも多く、収納が少ないのはよくある悩みです。収納を増やしすぎると生活感が出てしまうため、バランスが大事になります。
動線が悪いこともよくある失敗ですが、作業をしやすいキッチンにするためには普段の作業を思い浮かべながら設計しなければなりません。幅等は実際に同じサイズで試すことをお勧めします。トイレをリビングから近い場所に配置してしまった場合、リビングからの視線が気になります。自由には位置できる注文住宅だから起きる失敗であり、来客中にトイレに行くのもはばかられますし、状況によってトイレに入れないのでは大変です。
同じ理由でお風呂の位置にも気を付けなければなりませんが、間取りを決める時には家族のことしか考えていないため、来客時のことまでは想像できていないのが問題です。難しいのが収納ですが、大きすぎても無駄になり、小さすぎても片付きません。奥行のある収納をつくると奥のものが出しにくくあり、使い勝手が悪いということも実際に暮らし始めないと気づくことができませんので、過去の失敗事例から学んで避けるのはとても良いことです。