注文住宅の完成までにかかる期間は、1年数ヶ月程度が平均的だといわれています。しかし、工夫をすれば少しではあるものの期間を短縮することができ、場合によっては10ヶ月前後で注文住宅に入居可能になることがあります。では、期間の短縮に結びつけるためには、一体どのようなことをすれば良いのでしょうか。期間短縮を実現するためには、土地探しにおいて制約や問題が多い場所は避けることが重要です。
土地に課題や制約があるかどうかは専門家に調査を依頼するまではわかりませんが、何らかの問題が見つかると注文住宅の建物部分の工事に入る前に土地の問題を解決するための工事を実施する必要が生じ、その分だけ完成までの期間が長くなります。注文住宅の建物については、仕様を標準から大きく離れたものにしないことや特殊な工法の採用を極力避けることがポイントです。標準仕様に含まれていない仕様や特殊な工法を採用すると、必要な資材の調達に時間がかかったり、各工程の作業時間が長くなり、工期の長期化につながるおそれがあります。打ち合わせで決めた事項を過度に変更をしないことも、完成までの期間を縮めるためのポイントです。
一度決めた事項を後になって変更しようとすると、その度に工事を中断したり、着手前の状態に戻す作業をすることを余儀なくされます。これが頻繁に繰り返されると最悪の場合、事前に決めた工期で建物が完成させられなくなってしまうおそれがあります。特に、優柔不断な性格である人はこの点には十分に注意しましょう。